EUの持続可能な金融行動計画に関するNGOの提言

NGOの連合体は、EUの持続可能な金融行動計画の優先事項に関する分析、基本的立場および提言を取りまとめたものを作成した。 特にパリ協定や持続可能な開発目標(SDGs)などの国際協定の中で、EUの財政政策や法律を環境、社会、ガバナンス(ESG)要因と整合させるためには、欧州の金融枠組みを改革すべきであると提言している。… Read More

IOIグループが、強制労働、児童労働、労働者搾取横行の産業界に新基準

2017年10月、マレーシアのパーム油大手IOIグループは3つの主要な労働方針を発表した。これは、労働者に募集時に課していた手数料の徴収を止め、組合設立の自由を尊重し、生活賃金の支払いに努めるというものである。これらの方針は、労働者の権利侵害と労働者搾取で知られている産業界で新たな基準をまとめたものとなっている。… Read More

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コリンティガ・フタニ

        顧客企業の概要 – コリンティガ・フタニ (Korintiga Hutani) コリンティガはインドネシアの中央カリマンタンで約10万ヘクタールの事業許可地域を有するパルプ材会社で、韓国とインドネシアの会社コリンドと、日本の王子ホールディングスとの合弁会社です。両社は共に出身国における環境に優しいイメージを醸し出しています。しかし両社は共同で、または個別に、この事業や東南アジアでの他の産業型プランテーション事業による重大な社会的・環境的リスクに直面しています。           コリンティガ・フタニの資金提供者 2012年、国際協力銀行(JBIC)と三井住友フィナンシャルグループはコリンティガと4,000万ドル(40億円)の融資契約を締結しました。融資はインドネシア、中央カリマンタンの木材チップ製造に充てられ、JBICによると、融資は、日本企業による長期的な木材チップ供給を確実にするための支援でした。[i]  王子グループの資金提供者 王子グループは、2010年から2015年の間に主に、みずほフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループから貸付及びクレジット引受業務において、8億2,900万ドル(829億円)(セクター調整済の総計額)の資金提供を受けています。  コリンドの資金提供者 コリンドは非公開企業であるためその資金調達に関する情報は入手が困難です。しかしインドネシアのBNIは、2012年のビジネスフォーラムのプレゼンテーションでコリンドをそのトップクラスのクライアント企業の一つとして位置づけていました。[ii]  … Read More

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ウィルマー・グループ

世界のパーム油貿易の43%を支配するパーム油製品の世界最大の買手であり取引業者である ウィルマーは、自社事業、合弁事業、子会社、関連会社や、広範囲なサプライチェーンでの未解決の 土地紛争、違法なアブラヤシ農園開発、森林破壊、高い温室効果ガス排出といったリスクに直面し 続けている。… Read More

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王子グループ

世界最大の紙・梱包材メーカーは、子会社である王子ラオ・プランテーション・フォレスト(王子 LPFL)と合弁会社コリンティガ・フタニ社(コリンティガ)による土地権をめぐる紛争や森林減少に 関連する重大なリスクに直面している。王子LPFLは、ラオス政府とラオス・プランテーションズ・ホ ールディングスの合弁事業であり、王子はその大半の株を保有している。コリンティガは、王子ホー ルディングスとコリンド(Korindo)の合弁会社であり、インドネシアのカリマンタン中央部で約10 万ヘクタールのパルプ材の事業許可地域を持つ。… Read More

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丸紅

丸紅は、紙パルプ業界でトップシェアを持つ日本の大手商社であり、子会社であるムシ・フタン・ ペルサダ社(PT Musi Hutan Persada:MHP社)とタンジュン・エニム:レスタリペーパー&パル プ社( Tanjung Enim Lestari Pulp&Paper:TEL社)による南スマトラのパルプ生産を通じて、 社会的紛争と、熱帯林由来の紙や木材製品の取引による森林減少や違法伐採のリスクにさらされ ている。丸紅は、森林リスク商品に特化した方針を持っておらず、また関連サプライチェーンのESG リスクやデュー・ディリジェンス対策を開示していない。… Read More

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